なぜ今半沢直樹が注目されるのか
2020年4月スタートのTBS日曜劇場で続編が放映されることが決まり、7年の時を超えて平成の民放テレビドラマ視聴率を更新した名作が帰ってくることになりました。
「やられたらやる、倍返しだ!」というセリフは今でも頭に焼き付いているほどインパクトを与え、池井戸潤氏の作品を原作としています。
今回の続編は「ロスジェネの逆襲」と「銀翼のイカロス」の2つの作品が原作になり、7年ぶりにあの感動が帰ってきますが半沢直樹は前作と同様に堺雅人さんが演じて主演は吉沢亮さんに決まりました。
前回は最終回の視聴率はなんと42.2%をはじき出し、今世紀最高のドラマでしたが7年の時を超えてその勢いが続くか期待できそうです。
ドラマの舞台は前作では東京セントラル証券でしたが、今回はその会社と大きく関わるIT企業のスパイラルを中心に展開されます。
前作のストーリーとは
2013年7月7日から9月22日までTBS日曜劇場において放送され、主演の堺雅人さん演じる半沢直樹の「倍返しだ!」というセリフは流行語にも選ばれ社会現象を引き起こした名作です。
ストーリーは作品ごとに異なり、全部で10話ありそれぞれ以下のようになります。
しっかりおさらいして、新シリーズの放送に備えましょう!
第1話 やられたら倍返し!悪い上司に立ち向かうニューヒーロー誕生!!
第1話は東京中央銀行大阪西支店の融資課長の半沢直樹は、バブル経済末期に銀行に入行した社員です。
時代は変わりバブルが崩壊し、20年近くたって銀行の中において業務の中心を担う世代になります。
しかし、支店長の浅野が突然強引な指示を出し、西大阪スチールから無担保で5億円の融資契約を取り付けることです。
こうして営業目標を達成した大阪西支店は名誉ある最優良店舗賞を初受賞しましたが、西大阪スチールは裏に莫大な負債があり隠すための粉飾決算が発覚しました。
それから3か月後に西大阪スチールは倒産し、東京中央銀行は融資額5億円をだまし取られてしまいました。
浅野支店長は半沢1人にすべての責任を半沢1人に負わせようと計画しますが、上司たちに真っ向から反発して取られた5億円を取り戻すと宣言しました。
第2話 上司の濡れ衣を振り払え!悪者に倍返し
第2話は自信の命運をかけ融資金の回収のために奔走し、西大阪スチールが計画倒産したことが分かりました。
融資や倒産、5億の損失はすべて仕組まれていたためで、共に倒産せざるを得なくなった竹下金属の社長の竹下清彦に協力を仰ぎました。
そして、東田社長が海外に所有している時価5000万円の別荘の存在を突き止め、国税局も把握し資産差し押さえを巡って半沢と国税局査察部統括官の黒崎との間で激しい攻防があったのでした。
融資金の回収は別荘を抑える必要があり、国税庁よりに先に差し押さえようとしても黒崎が脅していたためできませんでした。
そこで黒崎に宣戦布告するセリフの「やられたらやる、倍返しだ!」というセリフがでます。
第3話 クソ上司に倍返し!部下のピンチを救えるか!?裏切り者も出現
第3話は半沢が東田の別荘を抑えることに失敗し、裁量臨店と呼ばれる内部検査を指示されました。
しかし、この検査は融資事故の全責任を半沢に押し付けようとする支店長が意図的に仕組んだもので、東田が隠れ家に使っていたマンションの所有者は銀行員に不信感があり話しませんでした。
裁量臨店で調査対象となった融資は、業績が悪化して問題を抱えた企業の融資ばかりでした。
これは支店長の浅野が情報を流して意図的に選ばれているとしか思えない状態で、苦みながら乗り越えて東田の居場所を突き止めることに成功しました。
東田の隣で笑っていたのは浅野支店長であることが分かり、半沢はグルであると感じました。
第4話 10倍返しなるか!上司と部下の裏切り
第4話は半沢直樹が浅野支店長と東田のつながりを知り、何らかの見返りを受けていないか調べました。
本店で行われた会議では金融庁に目を付けられる前に、半沢を処分することが決めていました。
半沢は部下とともに支店長が東田から見返りをもらっていた証拠を探し、東田の愛人の美樹が支店長に5000万の送金をしていた証拠となる通帳を見つけても直接的な癒着は証明不可能です。
半沢は美樹に東田の居場所を聞き出しましたが、国税庁の黒崎に情報が流されていました。
第5話 半沢が出向に・・・!?生き残りをかけた戦い
第5話は半沢が美樹と黒崎を利用することで東田の隠し口座を発見し、12億の裏金があり5000万円のやり取りも分かりました。
その後、半沢の東南アジアの零細銀行への出向が決定し、刑事告発を材料に浅野支店長を脅して営業第2部の次長へと異動を手に入れます。
こうして5億円を回収した半沢はその功績をもって妻とともに東京へと向かい、倍返しができたことになりました。
第6話 5億から120億!東京で倍返しなるか
第6話は東京中央銀行の営業第2部次長として就任してから1年後で、部長の内藤に呼び出されて任務を指示されます。
その内容は老舗ホテル伊勢島ホテルの経営再建と金融庁が東京中央銀行に対して行う金融庁検査への対応で、200億円の融資を行っていましたが直後に資金運用を失敗し120億円の損失が出ていました。
しかし、融資が決定する前に運営がうまくいっていないという内部告発をした人物がいましたが、もみ消されていた事実を突き止めました。
半沢はもみ消しという不正を行った証拠まで手に入れましたが、伊勢島ホテルと銀行の癒着は今に始まったことではなく今回の一件は氷山の一角でしかないことが分かりました。
半沢は血も涙もない上司の大和田常務にそのことを報告し、黒幕があなたなら土下座してもらうと宣戦布告しています。
第7話 半沢が土下座する!絶体絶命の大ピンチ
第7話は大阪で渡り合った国税庁の黒崎が金融庁検査のため東京中央銀行に来店し、次回の調査まで120億円の損失を補填案が示せないと伊勢島ホテルは実質破綻先に分類して概算で1520億860万円の引当金を積んでもらうと宣告しました。
半沢は融資失敗の手引きをした貝瀬支店長に詰め寄りますが口を割らず、深入りをしないように言われます。
その後、美術品を売って伊勢島ホテルの損失120億円を回収して黒崎に提示しあっさり認められますが、経営再建をかけた予約システムの開発を任せていたナルセン・エンジニアリングが特許侵害で提訴されたというニュースがテレビで流れてしまいました。
経営破綻は免れなくなった伊勢島ホテルに訪れる大和田常務と半沢ですが、大和田常務は伊勢島ホテルの再建に力を尽くそうとしていた湯浅社長を退陣させようとします。
そして、影でつながっている羽根専務を担当者にしよう考えますが、半沢は湯浅社長がホテルに必要なため猶予をくれと土下座しました。
第8話 強敵ライバル登場!負ければ出向の危機
第8話は伊勢島ホテルの黒字経営への道はナルセンが破綻するとなくなり、大和田常務は本番の金融庁検査の前に模擬検査を行うことを提案します。
大和田の息のかかった融資部の福山を後任候補とし、模擬検査で半沢と一騎打ちすることになりました。
そのときに半沢は誰よりも伊勢島ホテルの再建を本気で考え金融庁検査を乗り切ろうとしているのは自分自身で、足を引っ張るのであれば徹底的に戦うと大和田常務に言いました。
ここでも「やられたらやる。倍返しだ!」というセリフが出ています。
第9話 最終決戦!出向をかけた金融庁検査!!
第9話はタミヤ電機を舞台にした迂回融資事件で、半沢が調査を進めるとタミヤ電機を隠れ蓑として3000万円の融資を受けていた会社がありました。
その会社は大和田常務の妻が経営し、半沢は田宮社長の証言を取ることにします。
半沢は秘策を使って伊勢島ホテルに海外のホテル経営会社のフォスターから融資を受けるよう湯浅社長を説得し、最終聞き取り調査に備えました。
最終回 100倍返しなるか 最後に土下座するのは誰だ!
最終回は伊勢島ホテルの経営が破綻されることを回避でき、同時に大和田常務が横流し融資に関与していたことを告発する約束を取り付けることができました。
一方の大和田常務は報告書を仕上げた近藤を呼び出し、彼をタミヤ電機から銀行に戻して好きな部に異動させてやるとちらつかせます。
近藤は半沢のことを慕って信念のありますが、苦労させている家族のことを思うと従わざるを得ませんでした。
このため、タミヤ電機と大和田常務のつながりを証拠として出せななり、半沢は大和田常務の息のかかった岸川部長と黒崎との癒着を疑い調査を進めます。
しかし、見つけられずに半沢は八方ふさがりになりましたが、妻の花が助けるために奥様達の会食で得た情報をまとめたノートを渡してくれます。
ノートには岸川部長の娘が金融庁の人と結婚することを悩んでいると書かれ、これですべての証拠を提出し半沢は大和田常務を頭取の前で糾弾し土下座させます。
半沢は大和田常務の手によって地べたをはいずり苦しんできた人たちの気持ちを代弁し恨みを晴らし、頭取は大和田常務を取締役に降格させ一方の半沢には部長として東京セントラル証券への出向を命じました。
以上のように1話から10話まであり、「やられたらやる、倍返しだ!」という半沢直樹の考え方が詰まった作品で続編も期待できそうです。
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