4月29日にコロナウイルスに感染して亡くなってしまった志村けんさん、それから約1ヶ月、くしくも遺作となってしまった朝ドラ「エール」に初登場しました。
5月1日、まさかこんな形でオンエアされるとは、志村けんさんもファンも、誰も想像していなかったでしょう。
役者志村けんをもっと見たかったと、今更ながらに思ってしまいました。
ステイホーム週間、多くの人が外出を自粛している中、志村けんさんの演技を見て、沢山の人が感動したと言います。
生前に撮影が終わっている分の出演は、そのまま放送されるということです。
残りの出演がいつなのかを探っていきつつ、これまでの役者としての志村けんさんも振り返ってみたいと思います。
志村けんさんの朝ドラ「エール」での役どころは?
朝ドラ「エール」に出演する志村けんさんの役どころは、小山田耕三という音楽業界の重鎮です。
この小山田耕三のモデルと言われているのが、山田耕筰さんと言われています。
山田耕筰さんの簡単なプロフィール
1886年6月9日に東京都文京区に生まれ
1908年東京音楽学校(後の東京芸術大学)を卒業
1910年ドイツへ3年間留学
1956年文化勲章受賞
1965年心筋梗塞により死去(享年80歳)
この方は、ものすごい方で、誰もが知っている童謡「赤とんぼ」を作曲しています。
さらに、数々の交響曲や管弦楽曲、校歌や軍歌、合唱曲などを数多く残しており、日本への西洋音楽の普及に大きく貢献した人物です。
そして、オーケストラの演奏会などを企画し、日本交響楽協会を設立したり、日本音楽文化協会を発足させたりと、日本の音楽業界の礎を築いた一人とも言われています。
かなり貫禄のある役で、これだけの肩書のある重鎮を演じるには、相当の説得力がいるものです。
まさに、志村けんさんならば、誰もが納得する配役ではないかと思いますね。
志村けんさんと主人公との絡みは
志村けんさんが演じる小山田耕三という人物は、朝ドラ「エール」の中で、いったいどのような存在であるのでしょうか。
主人公、小山祐一(窪田正孝さん)の憧れの存在であり、その後の人生に大きく影響を与える人物として描かれています。
演奏会を開いた主人公、祐一の活躍を聞き、目をかけるようになります。
レコード会社との専属契約の橋渡しをして、その後大きく活躍の場を増やしていくことになるのです。
ついに、役者志村けんさんが、朝ドラ「エール」に5月1日に初登場しました。
その中で、テロップが流されました。
主題歌が流れる中、登場人物のネームが表示されたところで「哀悼の意を表します」というテロップが、そして登場シーンでもテロップが流れました。
放送の後半、まだかまだかと、待ちわびた終了間際、わずか1分ほど。
志村けんさん演じる小山田耕三が登場しました。
鳥肌が立ちました。
そのシーンは、主人公の祐一が演奏会で活躍したことを新聞で知ったというところで、今後の動向を気にするというところでした。
その演技は、ベテラン役者のような貫禄さえ感じました。
一瞬ですが、役者いかりや長介さんにも重なる雰囲気を感じてしまいました。
役者志村けんさんをもっと見たかったと思ってしまったのは私だけではないでしょう。
志村けんさんの朝ドラ「エール」の出演はいつまで続く?
NHK朝ドラ「エール」志村けんさん出演回放送 名演に「長さんが乗り移ったみたいだった」「もういないなんて」などの声(1/2) | ねとらぼ調査隊 – ねとらぼ https://t.co/cOjM0pZR4d #エール #朝ドラエール
— 朝ドラ「エール」の話題配信 (@asadra_NHK) May 1, 2020
3月6日が、志村けんさんが朝ドラ「エール」の撮影に参加した最後の日でした。
次の撮影予定が4月上旬だったと言います。
しかし、3月29日、志村けんさんはコロナウイルスによる肺炎で亡くなってしまいました。
日本中が悲しみに暮れた3月30日、朝ドラ「エール」の放送が開始されたのは、なにかのめぐり合わせなのかと感じてしまいました。
NHKで協議の結果、撮影が終わっている分は、そのままの出演シーンを放送することが発表されました。
そして、5月1日に初登場することとなり、大きな話題となりました。
その後の出演に関しては、詳しい出演の日程は発表されていませんが、まだ収録されたシーンはあるとのことで、今後に注目が集まりそうです。
役者志村けんさんの最後のシーンはいつになる?
先日、NHKから朝ドラ「エール」の撮影がコロナウイルスの影響で、中止しているという報道がありました。
現状は、今までの撮影分で、放送は続けられるということですが、6月末には、そのストック分が尽きてしまうということで、それ以降の放送が延期になるかもしれないと言う話です。
ということは、志村けんさんの登場シーンも6月以降はないということがわかります。
役者志村けんさんの最後の登場シーンはいつになるのか?
噂によると、次の登場シーンが5月中旬ではないかと言われています。
それが最後の登場シーンかどうかは不明ですが、いずれ最後の日を迎える日が来るのでしょう。
悲しいことですし、最後まで志村けんさんの演じるところを見たかったですね。
NHKの発表によりますと、志村けんさんの代役は立てずに、出演シーンにおいてはナレーションで対応するということです。
朝ドラ「エール」を見て涙が止まらない
5月1日に朝ドラ「エール」に志村けんさんが初登場し、思わず涙が出そうになりました。
放送終了約1分前の登場、とてつもなく長く重たい雰囲気の中を息を呑みながら見ていた方も多いでしょう。
そこからの、「あさイチ」への流れは、さらに涙を誘いました。
朝ドラ「エール」終了後の生放送の「あさイチ」で、近江アナが涙ぐみながらの登場にジーンと来てしまいました。
志村ロスはいまだに続いているということなのでしょうか。
今だに、コロナウイルスの影響で自宅待機している方が多くいる中で、そのコロナウイルスによって命を落とした志村けんさんが力強く演じている姿を見て感動した人たちは、きっと大きな勇気を受け取ったかもしれません。
役者志村けんさんをもっと見たかった
志村けんさんは生前、お笑いについてのこだわりを語っていました。
基本的にはお笑い以外のお仕事はしないという。
しかし、近年そのこだわりにも、あたらな変化が出てきていたのかもしれません。
志村けんさんは、21年前の1999年に一度だけ映画に出演してしています。
その映画は、高倉健さん主演の「鉄道員(ぽっぽや)」です。
その時は、高倉健さんからの直接のラブコールがあり、初めて役者を演じることに挑戦しました。
ですが、その後は、お笑いへのこだわりから、役者の仕事への出演は全くと言っていいほどありませんでしたね。
そして、ついに2020年、志村けんさんの役者としての始動が始まった矢先の出来事でした。
朝ドラ「エール」だけでなく、山田洋次監督の「キネマの神様」への主演も決まっていました。
あの菅田将暉さんとのW主演ということで、どんな映画になるのか楽しみにしていた方も多くいたでしょう。
勝手な想像ですが、主演を引き受けたということは、本格的な役者への挑戦の覚悟を決めたのではないかと思ってしまいます。
役者志村けんさんをもう少し見てみたかったというのが本音であり、残念で仕方がありません。
役者志村けんさんの朝ドラ「エール」での熱演まとめ
お笑いに生きた喜劇王、志村けんさん。
くしくも遺作となってしまったのは、朝ドラ「エール」での役者志村けん。
しかし、お笑いの志村けんだけでなく、役者志村けんも、これから先、映像作品として多くの人々を楽しませてくれることは間違いないでしょう。
残念なのは、役者志村けんさんの作品が、新しく作られることがないということでしょう。
もっともっと見たかった、というのが多くの人々の気持ちではないでしょうか。
朝ドラ「エール」での出演はあと僅かとなってしまいましたが、まだ出演は残っているということですので、最後の出演を楽しみたいと思います。
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