2011年3月10日に会津に帰郷した練(高良健吾)ですが、翌日に起こった震災とそれ以降の日々で大変な目にあったようです。
2016年に東京で再会した音(有村架純)と練(高良健吾)ですが、理由ありの練(高良健吾)は危ない仕事についており、荒んだ印象はまるで別人のようでした。
一体、練(高良健吾)に何が起こったのか、知るのが怖い気もします。
第7話「明かされる真実、彼に何が起きたのか」では、どんな展開を見せるのでしょうか。
「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第7話のあらすじ
音(有村架純)を後ろから抱きしめ、「俺と一緒に幸せになろう」と、プロポーズをする朝陽(西島隆弘)。
指輪を音(有村架純)の人差し指にはめようとした瞬間、
まっすぐ伸びた音(有村架純)の指が無意識に拒絶するかのように折れ曲がる。
慌てて床に落ちた指輪を拾う音(有村架純)。
「ごめん、あんまり考えたことなかったから」と弁解する音(有村架純)。
「そうだよね、返事も聞かないうちに勝手に盛り上がっちゃって」と朝陽(西島隆弘)。
返事は今じゃなくていいから結婚のことを考えてほしいと言う朝陽(西島隆弘)。
幸せにする自信があると言われた音(有村架純)は、朝陽(西島隆弘)の好意に感謝するのだった。
帰ろうとする朝陽(西島隆弘)に、あのね・・・と音(有村架純)は話し始める。
「今日、曽田さんに会ったの」
また、会いに行こうと思ってると打ち明ける音(有村架純)。
「どうして会いに行くの?」と尋ねる朝陽(西島隆弘)。
「曽田さんに助けてもらったから。助けてもらったのにずっと忘れていたから」と音(有村架純)。
その言葉を聞いた朝陽(西島隆弘)は、「だめだと言ったら」と真剣な表情になる。
「それは・・・もう会わない」
音(有村架純)の顔を見て、朝陽(西島隆弘)はふっと表情を柔らげる。
「言う訳ないよ。行っておいで。昔からの知り合いなんだし、力になってあげなきゃ」
静恵(八千草薫)の家の庭を眺める音(有村架純)。
手入れが十分でなく、庭の花が萎れかかっていた。
恋人と伊豆へ旅行に行く予定の静恵(八千草薫)だが、庭の花のことが心配でならない。
音(有村架純)は、花屋に電話しておくから、安心して旅行に行くように静恵(八千草薫)に言う。
「練はもう私たちに会いたくないのかしらねえ」
長い間姿を見せない練(高良健吾)の事が気になる静恵(八千草薫)。
タンスの引き出しから家の鍵を取り出すと、「練に伝えてくれる。いつでも家へ帰っておいでって」
静恵(八千草薫)は、音(有村架純)に鍵を預ける。
喫茶店で佐引(高橋一生)と待ち合わせをする音(有村架純)。
佐引(高橋一生)から練(高良健吾)の話を聞くためだった。
震災の年の秋、福島の実家に帰った佐引(高橋一生)は、会津まで練(高良健吾)の顔を見に行く。
しかし、その時には、すでに練(高良健吾)の祖父(田中泯)は倒れて入院した後だった。
練(高良健吾)が変わったのは、祖父(田中泯)が死んでしまったのが大きな原因だと教えてくれた。
「じいさんは・・・人が変わってた」と、当時の事を思い浮かべながら話し始める佐引(高橋一生)。
「苦労して、農業一筋に生きてきた八十の老人が、怒りと憎しみだけの人になってた」
佐引(高橋一生)は、音(有村架純)にその時の様子を話す。
「周りを罵って、傷つけて、恨んでた。それを誰よりも向けられたのが練だった」
認知症になった祖父(田中泯)は、練(高良健吾)が誰かもわからずに、毎日練(高良健吾)を口汚く責めたてたのだった。
「この卑怯者が!この盗人が!俺の畑を返せ、俺の山を返せ。おめえのせいだ。死んずまえ!」
練(高良健吾)は、病気のせいだとわかっていても、祖父(田中泯)の怒りと憎しみを自分のせいだと受け止めていた。
そんな練(高良健吾)を目の辺りにしてきた佐引(高橋一生)は、音(有村架純)に言う。
「夢も、思い出も、帰る場所も、あいつを支えていた全部が消えてなくなった」
練(高良健吾)と晴太(坂口健太郎)は、毎日、職の無い若者に声をかけては、安い時給で仕事を斡旋していた。
練(高良健吾)は、事務所のパソコンから、ネットで「安定した高収入が見込める仕事」と謳った求人情報を掲示板に流していた。
事務所の棚を整理していた晴太(坂口健太郎)は、棚の上に置いてあった段ボール箱を落としてしまう。
それは、練(高良健吾)の祖父(田中泯)の遺品を入れていた箱だった。
その時、音(有村架純)が事務所を訪れる。
練(高良健吾)の姿を目にした音(有村架純)は、笑みを浮かべるが、睨みつける練(高良健吾)に身構えてしまう。
「失礼します。失礼しまーす」と繰り返し、中に入って行く音(有村架純)。
練(高良健吾)は、無視するかのようにパソコンの画面を見続ける。
音(有村架純)はおずおずとカウンターに腰掛けると、側に置いてあった漫画本を手にした。
「へえー、曽田さん、こういうの読むんだ」
無言でパソコンに向かっていた練(高良健吾)は、「俺のじゃありません」と否定する。
「なんだ」と音(有村架純)。
その時、音(有村架純)は本に挟んである1枚の写真をみつける。
「何か用ですか?」と苛立つ練(高良健吾)。
その言葉を待ってたかのように、音(有村架純)は静恵(八千草薫)から預かった鍵をポケットから取り出す。
横に腰掛けている練(高良健吾)の側に鍵を差し出すと、思い切って言う。
「はい、今日は用があって来ました。静恵さんちの庭の花が萎れてしまいました」
「一度見にきてもらえませんか。静恵さん、会いたがってます」
その言葉を聞いた練(高良健吾)は、きっぱりと拒否する。
「静恵さんに伝えてください。心配かけてすみません。俺のことは忘れてください」
練(高良健吾)は、目の前に置いてある鍵を音(有村架純)の方に差し返した。
「もう引っ越し屋さんには戻らないんですか。スーツとか似合わないですよ」
「ネクタイとか。曽田さんには引っ越し屋さんが向いてると思います」と音(有村架純)。
「こっちの方が金になるんで」と言い返す練(高良健吾)。
音(有村架純)は、漫画本に挟んであった親子3人のスナップ写真を練(高良健吾)に見せる。
そこに写っていた少年とその父と母。
「この人にもいろんな事情があったんでしょうね」と言う音(有村架純)。
「こいつに何があろうと自己責任だろ!俺が何の仕事してようとあんたに関係ないだろ」
音(有村架純)の腕をつかみ事務所から追い出そうとする練(高良健吾)。
その手を振り払い、音(有村架純)は言う。
「おじいちゃんは曽田さんのこと大好きだったと思います。恨んだりしてなかったと思います」
怖い表情のままの練(高良健吾)は、「会った事ないのに、何も知らないのに」
練(高良健吾)は、棚の上から段ボール箱を取り出すと、音(有村架純)の目の前で、中にしまっていた祖父(田中泯)の汚れたパジャマを取り出した。
「じいちゃんのパジャマです。じいちゃんは駅の便所で死にました。臭い臭い駅の便所に倒れて一人で死にました」
「何の言葉も何の遺言もないまま、憎んで恨んで一人で冷たくなりました。何もご存じないなら勝手なことを言うな」
と言い捨て、パジャマをゴミ箱に投げ捨て事務所を出て行ってしまう。
小夏(森川葵)は、デザイン学校を受験するために前期分の学費68万円を練(高良健吾)に負担してもらう。
「絶対デザイナーになって返すから」と小夏(森川葵)。
練(高良健吾)は、小夏(森川葵)に絶対デザイナーになれると笑顔で答える。
その時、急に、小夏(森川葵)の表情が恐怖に強張った。
「ヘリコプターの音、聞こえない?」
呼吸が荒くなる小夏(森川葵)。
「大丈夫!」と小夏(森川葵)をそっとなだめる練(高良健吾)。
「何個目だったけ、専門学校受けんの?」と晴太(坂口健太郎)。
「前のは先生と合わなかったから」と練(高良健吾)。
学校を辞めたことが実家に知られると、小夏(森川葵)は実家に帰らなければならないという。
5年前、練(高良健吾)に会いに会津まで来た小夏(森川葵)を追い返したため、何日も一人で彷徨っていた小夏(森川葵)。
小夏(森川葵)は今でもその時のことを思い出すとパニックに陥ってしまう。
「元はと言えば、俺が練くんに会いに行きなって言ったからだよ。責任だったら俺が・・・」
晴太(坂口健太郎)の話しに取り合わずに食事の支度をする練(高良健吾)。
隣の部屋から「練!」と呼ぶ小夏(森川葵)の声がする。
静恵(八千草薫)の家で、木穂子(高畑充希)と音(有村架純)が練(高良健吾)のことで話をしていた。
音(有村架純)が練(高良健吾)と会ってきた状況を話すと、木穂子(高畑充希)は「ごめん、聞かないでおく」と顔を背ける。
練(高良健吾)と会う音(有村架純)に、木穂子(高畑充希)は、ちょっと嫉妬の交じった疑問を投げかける。
「どういう、あれで会いに行ってるの?」
「心配だから」と言う音(有村架純)に、
「心配って、心を配るって書くんだよ。昔、好きだった男に心を配ったら・・・いかん、私酔っとる」と木穂子(高畑充希)。
事務所内にある小夏(森川葵)の部屋に、外からの物音が聞こえないように窓に目張りをする練(高良健吾)。
自宅に帰った音(有村架純)は、ゴミ箱から拾ってきたパジャの汚れを落とそうとして、パジャマのポケットからレシートの塊を見つける。
それは、練(高良健吾)の祖父(田中泯)が病院から抜け出して、スーパーで買い物をしていた時のレシートだった。
事務所の中で、練(高良健吾)は音(有村架純)が見ていた漫画本に気が付き、手に取る。
介護施設『春寿の杜』に、元同僚だった船川(永野芽郁)と西野(林田美優)がやってきた。
二人は『春寿の杜』で、再び働けるようになったという。
手を取り合って喜ぶ3人に、神部(浦井健治)が「井吹さんに感謝するんだよ。裏から手を回してくれたんだ」と打ち明けた。
井吹(西島隆弘)は社長室所属になっており、次期社長候補となっていたのだ。
朝陽(西島隆弘)の父(小日向文世)が朝陽(西島隆弘)に彼女がいるのか聞いてきた。
厚生労働省の知り合いの娘と会ってみないかと父(小日向文世)が言う。
朝陽(西島隆弘)は「結婚を考えてる人がいます」と打ち明けると、
「今度、家に呼びなさい。晩飯でも食おう」と父(小日向文世)。
話が終わり、部屋から出て行こうとする朝陽(西島隆弘)を呼び止める。
朝陽(西島隆弘)に書類を渡し、今月中に会社の整理と社員の解雇を命じるのだった。
介護施設『春寿の杜』に立ち寄った朝陽(西島隆弘)。
そこに、兄(福士誠治)が普段着でやってくる。
朝陽(西島隆弘)の姿を見ると、「結局、お前みたいな変わり身の早い奴が一番出世するんだよな」
霧吹きの蓋を開け、朝陽(西島隆弘)の頭に水を浴びせた。
黙って俯く朝陽(西島隆弘)。
「お前が今から潰しに行く会社じゃ、何人か社員が露頭に迷うかな」と兄(福士誠治)。
朝陽(西島隆弘)は感情を抑えた声で兄(福士誠治)に言う。
「兄ちゃん、再就職困ってるんなら、俺紹介しようか」
予備校の学費をアイドルとスロットに使ってしまったと言う若者二人を、事務所に連れてきた晴太(坂口健太郎)と練(高良健吾)。
晴太(坂口健太郎)は二人に、簡単に借金を返せるからと言い、契約書にサインをせがむ。
練(高良健吾)が、車で上司を乗せて移動する途中、渋滞に巻き込まれてしまう。
イラつく上司に、練(高良健吾)が車列の先頭まで走って行くと、車イスの老人が横断歩道の段差に乗り上げ立ち往生していた。
見かねた練(高良健吾)は、車イスを押して老人を助ける。
老人からお礼を言われる練(高良健吾)。
恐縮する老人に頭を横に振るばかりの練(高良健吾)だった。
練(高良健吾)が事務所の前まで戻ると、以前漫画喫茶で泣いていた若者が石を投げようとしていた。
大事な写真を挟んでいた漫画本はその若者の忘れ物だった。
それを返そうと慌てて事務所に取りに行き、逃げる若者の後を追う練(高良健吾)。
「浮草橋」の踊り場で追いついた練(高良健吾)は、漫画本を若者に手渡そうとするが、怖くなった若者は練(高良健吾)の肩を突く。
階段から転がり落ちる練(高良健吾)。
倒れた練(高良健吾)を見にきた若者に、「大事なやつ」と言って本を渡す練(高良健吾)だった。
顔に血のあざを作り歩いて帰る途中、練(高良健吾)は引っ越し作業中のトラックを見かける。
新人が先輩から尻を蹴られながら作業をしている。
懐かしい光景だった。
音(有村架純)が部屋に帰ると、朝陽(西島隆弘)が来ていた。
音(有村架純)が空き瓶に入れていた花を、買ってきた花瓶に入れ替え、
「これで花も綺麗に見える」と満足気な朝陽(西島隆弘)。
複雑な表情の音(有村架純)は、朝陽(西島隆弘)が部屋の片隅に置いた空き瓶をそっとシンクに戻す。
リストラ交渉ですごく疲れたと言う朝陽(西島隆弘)。
音(有村架純)の顔をみたら疲れが消えたと言い、音(有村架純)を抱きしめる。
父(小日向文世)が音(有村架純)に会いたがっていることを伝える朝陽(西島隆弘)。
浮かぬ顔の音(有村架純)を見て、「何がだめなのかな」と朝陽(西島隆弘)。
今、必死で仕事をしているのは音(有村架純)のためなのだと。
音(有村架純)との幸せにつながることだと思っていると言う。
「返事できないのは私の仕事のこともあって」と言う音(有村架純)に、
「あんな仕事・・・」と言いかけて、謝る朝陽(西島隆弘)。
仕事はきついが、この1年でやっと自分のやれることが増えてきたと言う音(有村架純)。
この部屋を出たくない理由を打ち明ける。
「この部屋は東京に出てきて自分が手に入れたもの。私にとってすごく大事なことなの」
その言葉に、朝陽(西島隆弘)は花瓶に入れていた花を元の空き瓶に入れ替える。
「なんで、こんな時に、昔好きだった男に会いに行くわけ。会っていいかどうかなんて、どうして俺に聞くかな」
思わず本音を漏らす朝陽(西島隆弘)。
「黙って行って欲しかった。君と幸せになりたいだけなのに」
朝陽(西島隆弘)が帰った後、音(有村架純)は空き瓶に入れた花を半分とり、朝陽(西島隆弘)が買ってきた花瓶に残りの半分を入れるのだった。
事務所に練(高良健吾)の祖父(田中泯)のパジャマを持って来た音(有村架純)。
綺麗に洗濯されたパジャマを見た練(高良健吾)はお礼を言う。
そして、「もういいんで。あなたは自分のことを」と言いかけた練(高良健吾)に、
音(有村架純)はパジャマのポケットに入っていたレシートを見せる。
「ちょっと読んでみてもいいですか」
怪訝な表情の練(高良健吾)。
レシートを手に取り、1枚1枚読み上げる音(有村架純)。
『9月3日 12時52分 スーパーたけだ屋』
・・・ 蒸しパン 牛乳小 一口羊羹
「時間的にお昼ご飯でしょうか?」と音(有村架純)。
『9月4日 13時8分 スーパーたけだ屋』
・・・ 栗蒸しパン 牛乳小 きんつば
「おじいちゃん、甘党だったんですか?」と音(有村架純)。
神妙に聞いていた練(高良健吾)は、うんと頷く。
『9月29日 15時32分 家庭菜園の店大谷』
・・・ ソラマメの種 ゴカクオクラの種 コカブの種 熊手 軍手
畑のことを忘れてなかった祖父(田中泯)のことを知り、驚く練(高良健吾)。
「ちょっと・・・」とレシートを手に取ると、じっと見入る練(高良健吾)。
『10月9日 10時53分 スターベーカリー』
・・・ あんパン
『13時2分 スターベーカリー』
・・・ あんパン
『14時3分 家庭菜園の店大谷』
・・・ 白菜の種 大根の種
音(有村架純)は、レシートから練(高良健吾)の祖父(田中泯)の暮らしぶりを思い浮かべる。
「本当のところは分かんないですけど、お爺ちゃん怒ったり憎んだり、そういうのばっかりじゃなかったんじゃないかなって」
「毎日ちゃんと生活していたんじゃないかなって。昨日は蒸しパンだったから、今日は栗の蒸しパンにしよう」
「さっきのあんパンおいしかったから、もう一回食べよう。そんな日もあったんじゃないかなって思います」
「畑のことも忘れてなかったんだと思います」
うんうんとうなずく練(高良健吾)。
涙が頬を伝う。
『10月11日 12時2分 スーパーたけだ屋』
・・・ 栗蒸しパン 牛乳小
「最後の一枚です」と音(有村架純)。
『16時15分 みかわ商店』
・・・ 純米カップ酒2本 さきいか
「お酒二本買われて、どこかで飲んだんでしょうか?」と音(有村架純)。
「爺ちゃんは自分じゃ1本しか飲みません。じいちゃんが酒を2本買う時は決まってます」と練(高良健吾)は涙が止まらない。
「種を植えた時です。1本は自分で飲んで、もう1本は・・・畑に飲ませます」
パジャマ姿の祖父(田中泯)がワンカップを畑に撒いている。
畑に腰を下ろし、もう1本のワンカップの蓋を開け、おいしそうに一口飲む姿が練(高良健吾)の脳裏に思い浮かぶ。
「お酒、美味しかったでしょうね」と音(有村架純)。
車に運転する練(高良健吾)。
後部座席には、仕事を斡旋した若者が乗っている。
母親に仕事が決まったからと笑って電話する若者。
これからの現実をまだ知らない若者をバックミラー越しに見た練(高良健吾)は、突然「降りろ」と車から引きずり出す。
「家に帰れ」と怒鳴り、万札を2枚渡す練(高良健吾)。
驚く晴太(坂口健太郎)に、練(高良健吾)は言う。
「晴太、俺この仕事辞めるよ」
「わかった。俺も辞める」
すがすがしい表情の練(高良健吾)だった。
いつものバスに乗り合わせた音(有村架純)と練(高良健吾)。
「どうも」と挨拶を交わす二人。
練(高良健吾)の座席の横には、花の肥料が置いてあった。
静恵(八千草薫)の家に久しぶりにやって来た練(高良健吾)。
震災の時はどこにいたのと静恵(八千草薫)が尋ねる。
「会津の家の近所に」と答える練(高良健吾)。
「無事でよかった。よく頑張ったわね」と練(高良健吾)を労わる静恵(八千草薫)。
優しい言葉に、首を横にふる練(高良健吾)。
そんな練(高良健吾)に、静恵(八千草薫)は力強く言う。
「生きてる自分を責めちゃだめよ」
「音ちゃんを見てると、音ちゃんのお母さんはどんな人だったかわかる。練を見てると、練のおじいちゃんがどんな人だったかわかる」
「私たち、死んだ人とも、これから生まれてくる人とも、一緒に生きていくのね。精一杯生きなさい」
静恵(八千草薫)の庭の花の手入れをする練(高良健吾)と彼を手伝う音(有村架純)。
音(有村架純)は、ポケットから飴を取り出し、練(高良健吾)に差し出す。
「飴食べ」
「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第7話の視聴率は?
平均視聴率は8.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)でした。
「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第7話の感想
第7話で、練(高良健吾)が変わってしまった理由が明らかになりましたね。
練(高良健吾)の心の寄る辺だった祖父(田中泯)。
東京で頑張ってこれたのも、祖父(田中泯)といつか一緒に畑を耕したいという夢があったからこそだったのですね。
祖父(田中泯)の変わり果てた姿を見るのは、さぞかし辛かったことでしょう。
夢も、思い出も、帰る場所もすべて失くしてしまった練(高良健吾)。
練(高良健吾)の凍り付いてしまった心を、ゆっくり溶かしていくのは音(有村架純)の優しさでした。
レシートのやり取りのシーンでは、音(有村架純)の気持ちが伝わってきて切なかったですね。
そして、やっと元の優しかった練(高良健吾)の表情を取り戻すことができたようです。
練(高良健吾)に語りかける静恵(八千草薫)の言葉は、心に伝わってくるものがありました。
不条理な世界だからこそ、逆に精一杯生きていくことが大事なんだと教えてくれているようです。
「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第7話のまとめ
音(有村架純)の優しさのおかげで、練(高良健吾)は失われた時間を取り戻すことができました。
しかし、5年という月日は、別の新たな時間を生み出しています。
花瓶の花を二つに分ける音(有村架純)の思いやりが悲劇を呼ぶかも知れません。
果たして、音(有村架純)と練(高良健吾)は5年前のような二人に戻れるのでしょうか。
音(有村架純)は、2人の思いに挟まれて悩むことになりそうです。
音(有村架純)もまた、人の優しさを拒絶することはできない人だからです。
三人の思いは交錯して、いよいよドラマは終盤へと向かいます。
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