1年前に目の前から突然いなくなってしまった練を思い続ける音。前回では、奇跡のような再会を果たすことができました。
でも、二人の恋はそんなにスムーズにはいかないようです。さて、第3話「突然のキス・・・一番幸せな日」は、どのような展開を見せるのでしょうか。
「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第3話のあらすじ
アパレルショップに立ち寄り、ブランド品の洋服や靴にお金を使う木穂子(高畑充希)。
練(高良健吾)の部屋に時々泊まりに来る木穂子(高畑充希)は、調理器具や食器類を買い揃え、部屋のカーテンも自分の好みの柄に代えてしまう。
木穂子(高畑充希)は、「大きいプレゼンがあって、私が出した企画が通ったの」と報告する。
「すごいね。おめでとう」と喜ぶ練(高良健吾)。
介護施設『春寿の杜』で寝た切り状態の園田好子の部屋で、音(有村架純)は朝陽(西島隆弘)とともに介護をしていた。
朝陽(西島隆弘)は、「本社から派遣されて、こちらで働くことになりました、井吹朝陽です」と音(有村架純)に向かって自己紹介する。
「よろしくお願いいたします。」と音(有村架純)。
施設の上司・神部(浦井健治)は園田のケアをする朝陽(西島隆弘)に対し、「園田さんのケアは必要ありません」と注意する。
更新料の支払いが滞っており、近々退去してもらう予定だという。
朝陽(西島隆弘)は、その声を無視してケアを続けるのだった。
夜勤明けで「雪が谷3丁目」のバス停から降りた音(有村架純)は、静恵(八千草薫)の家へ行こうと坂を上がる途中で転んでしまう。
坂の上からは練(高良健吾)と木穂子(高畑充希)が下りてくる。
「おはようございます」とあいさつをする音(有村架純)。
練(高良健吾)は木穂子(高畑充希)に音(有村架純)のことを紹介しようとして、「犬の・・・」と言いかけると、
「見つけてくれた人」と木穂子(高畑充希)は言う。犬を助けた音(有村架純)のことを練(高良健吾)から聞いて知っていたのだ。
「あっ、なんかついてる」と音(有村架純)に見せつけるように、木穂子(高畑充希)は練(高良健吾)の髪の毛を触る。
「日向さん、付き合ってる人です」と紹介する練(高良健吾)。
「朝の散歩しようかなと思って」と持ってきた缶詰を見せる音(有村架純)。
「今日は行けないんです」と言う練(高良健吾)に、「うん、大丈夫」と答える音(有村架純)。
その時、3人の間を割くように1台の高級車が通り、音と練たちはそれぞれ道路の反対側に避ける。
「じゃあ」と言って坂を上がっていく音(有村架純)だったが、気になって後ろを振り返ると、練(高良健吾)と木穂子(高畑充希)が肩を並べ坂道を下りて行くのだった。
「雪が谷3丁目」のバス停まで来た時、木穂子(高畑充希)は、「やっぱりタクシー拾うね」と言い、練(高良健吾)に「さっき、ちょっと意地悪だったでしょう。わたし」
「えっ」と問い返す練(高良健吾)に、
「ああいう紹介しなくてよかったのに。この子には他に好きな人がいて、その人は結婚しているんだよ。かわいそうでしょう。だから、僕は一緒にいてあげてるだけなんだよ」と練の気持ちを代弁するかのように言う。
その言葉に練(高良健吾)は、タクシーを拾うために上げた木穂子(高畑充希)の手を取り、ベンチに腰掛けさせた。
「もう、そういうのやめよう。それは、最初は俺も木穂ちゃんも上手くいかないことが多くて、そういう寂しいの埋め合わせるためとかあったけど、でも、もう俺だけを見てくれないかな」
「付き合おう・・・どう」と思い詰めた表情の練(高良健吾)。
「真面目だな、練は」とあきれたように笑う木穂子(高畑充希)。
「気持ちはうれしいよ。ありがとう」
その時タクシーが止まり、木穂子は練(高良健吾)を残してタクシーに乗るのだった。
練(高良健吾)に、彼女がいることがわかり、ショックの音(有村架純)は、静恵(八千草薫)の家で一緒に料理をしている。
「どんな彼女だったの」と聞く静恵(八千草薫)に、
「人間だったと思います」と適当に答える音(有村架純)。
「残念ね。片思いだって、50年たてば宝物になるのよ」と慰める静恵(八千草薫)。
カフェで小夏(森川葵)と晴太(坂口健太郎)がお茶を飲んでいると、晴太(坂口健太郎)に3人の女の子たちが声をかけてきた。
彼女たちは、有名ファッション雑誌のカリスマ読者モデルだった。
「バイトまた呼んでよ」とお願いされる晴太(坂口健太郎)。
「東京には小夏ちゃんレベルの子、普通にいるでしょ」と、びっくりしている小夏(森川葵)に晴太(坂口健太郎)は言い、
「おいで」と小夏(森川葵)を美容室へ連れて行く。
美容室でカットしてもらった後、洋服店へ行き、今度は服を試着する小夏(森川葵)。
「さっきの子が言ってた儲かるバイトって何?」と気になる小夏(森川葵)に、
「小夏ちゃんはだめ。また、練くんに怒られちゃうし」と晴太(坂口健太郎)。
小夏(森川葵)は、試着した洋服に付いた3万9800円の値札を見て、「イヤだ、脱ぎたくない」とごねる。
『春寿の杜』では、保育園との交流会の準備で忙しかった。
ある日、「交流室に入れ歯の忘れ物があったんだけど、誰かわからない?」と丸山(桜井ユキ)が3つの入れ歯を持ってくる。
3人の名前をスラスラと答える朝陽(西島隆弘)に驚く音(有村架純)だった。
指紋認証のある、とあるビルの1室のインターフォンに向かって「晴太で~す」と話しかけ、小夏(森川葵)を連れて中に入る晴太(坂口健太郎)。
社長とカラオケするだけで10万円貰えるというバイトに小夏(森川葵)を連れてきたのだった。
勤務を終え、給料が出たの練(高良健吾)は、ご飯を食べようと木穂子(高畑充希)にメールをする。
チケットショップでプロネタリウムのチケットを2枚買い、木穂子(高畑充希)が勤める会社の前で待つ練(高良健吾)。
しかし、夜の11時を過ぎても木穂子(高畑充希)は来なかった。
仕方なく、その場を後にする練(高良健吾)だった。
仕事を終え、音(有村架純)がバスに乗っていると、練(高良健吾)が乗ってきた。
バスの通路を挟んで隣り合わせの座席に座る練(高良健吾)は、音(有村架純)に気づかない。
しばらく練(高良健吾)の様子を伺う音(有村架純)。「うふふ・・」と思わず笑い声が出てしまう。
音(有村架純)に気が付いた練(高良健吾)に、音(有村架純)は、”おつかれさま”とバスの曇った窓ガラスに指で文字を書く。
それを見た練(高良健吾)も”おつかれさまです”と書く。
「何か落ちそうですよ」と、音(有村架純)は練(高良健吾)のポケットを指さす。慌ててポケットから落ちそうになっていたチケットを直そうとする練(高良健吾)。
練(高良健吾)と出会えてうれしそうにする音(有村架純)だった。
「雪が谷3丁目」のバス停で降り、「じゃあ、お疲れさまでした」と帰ろうとする練(高良健吾)に、音(有村架純)は何となく帰りたくない様子。
「犬の散歩って?」と聞く音(有村架純)。
「今から行ってきます」と答える練(高良健吾)。
「あっ、そう」と、仕方なく帰ろうと歩き出した音(有村架純)の背中から、何か言い忘れたかのように「杉原さん!」と呼びかける練(高良健吾)の声がした。
その声を待ってたかのように「はい!」と振り返る音(有村架純)。
「杉原さん!俺、応援してます。俺、あの時からずっと応援してます。・・・なんで、頑張りましょう」と言う練(高良健吾)。
その言葉に音(有村架純)は、「あんたも頑張りな!」と思わず関西弁で答える。
部屋に帰って台所でお茶漬けを食べる音(有村架純)。
木穂子(高畑充希)と行けなかったプロネタリウムのチケットを目の前にして、静恵(八千草薫)の家で横になり、犬がエサを食べるのをぼんやり見ている練(高良健吾)。
3人のカリスマ読者モデルの女の子たちがカラオケハウスから出てくる。
その後から小夏(森川葵)が出てきた。
小夏(森川葵)は10万円の入った封筒から、お札を取り出し思わずニンマリするだった。
ある日、運送会社で仕事中に練(高良健吾)の携帯電話が鳴る。
慌てて携帯に出る練(高良健吾)だったが、その電話は先輩たちがふざけて掛けてきたものだった。
「お前、毎日携帯気にして、誰待ってんだよ」とからかう佐引(高橋一生)。
缶コーヒーを飲みながら練(高良健吾)は、敷石のブロックの間に咲く小さな花を見つけ、携帯で写メをとる。
『春寿の杜』に撮影のためにやって来た井吹会長(小日向文世)は、イメージアップを図るために入所者にわざとらしく声をかけて回る。
それを醒めた表情で見る朝陽(西島隆弘)に、「似合ってるな。まあ、がんばってよ」と兄・井吹和馬(福士誠治)が声をかけてきた。
朝陽(西島隆弘)は側にいた音(有村架純)に、「あれが兄貴!って言っても、あっちは本妻の息子で、俺は愛人の息子なんだけど」と打ち明ける。
それを聞いた音(有村架純)は、複雑な気持ちになるのだった。
『春寿の杜』で働く朝陽(西島隆弘)には目もくれずに帰って行く会長(小日向文世)。
神部(浦井健治)は、園田さんは明日退去していただきますと、職員の前で通告する。
「ここ出たら行く場所ないと思うんですけど」と不服を言う朝陽(西島隆弘)に、
「うちはボランティアじゃありませんから」と神部(浦井健治)は冷たく言い放す。
「だからって金だけでやってるわけでもないでしょう」となおも抗弁する朝陽(西島隆弘)に対し、
神部(浦井健治)は、「文句があるなら出て行ってもらっても結構。と会長からのご伝言です。会長は私に一任してくださいました」と誇らしげに言う。
さらに、神部(浦井健治)は、現在準備中のふれあいパーティーが都議会議員の講演会に変更になると言い、子供たちが来るのを楽しみにしていた職員はショックを受ける。
席を立つ朝陽(西島隆弘)に、「あの坊ちゃん、もとジャーナリスト志望だったらしいよ。よくいるじゃん。正論ばかりで現実じゃ何にもできない馬鹿」と嘲る神部(浦井健治)。
それを聞いていた音(有村架純)は悔しがるが、何も言えなかった。
柿谷運送店で、先輩2人が練(高良健吾)の携帯を見ている。
「まじか、木穂子ちゃんて、あの木穂ちゃん」と佐引(高橋一生)。
前に配達先で自殺しかけた女が木穂子(高畑充希)だったのだ。
優しい練(高良健吾)は木穂子(高畑充希)を不憫に思い、助けたのだった。
勝手に携帯を見られ怒った練(高良健吾)は、佐引(高橋一生)に殴りかかろうとする。
見かねて止めに入る社長(松田美由紀)。
その場を立ち去る練(高良健吾)。
「かわいそうに」と言う社長(松田美由紀)。
「あれぐらい」と言う佐引(高橋一生)に、「馬鹿!かわいそうなのはあんたの方だよ」と社長(松田美由紀)は怒鳴りつける。
練(高良健吾)は、木穂子(高畑充希)に携帯をかけるが、留守電になっていた。
練(高良健吾)がバスに乗ると、偶然、音(有村架純)が乗り合わせていた。
バス停で降りる二人。
音(有村架純)は、施設の交流パーティーが中止になってしまい、使えなくなった手作りの作品を紙袋に一杯詰め込んで持ち帰るところだった。
施設から捨てるように言われたが、どうしても捨てられない音(有村架純)は、作品を保育園の子たちに届けて回ろうとしていたのだった。
それを聞いた練(高良健吾)は、会社のトラックを借りてきて、一緒に保育園に届けに行くことにした。
作品をもらった保育園の子供たちは大喜びする。
保育園で子供たちと遊んでいる時、練(高良健吾)の携帯にメールが入るが、園児が声をかけて来たので、練(高良健吾)はメールを見ずに携帯をポケットにしまう。
保育園を回っている間に夜になり、二人の目の前に観覧車のイリュミネーションが輝いて見えた。
道を確認しようとトラックを停め、ナビを操作する練(高良健吾)。
その時、木穂子(高畑充希)が見知らぬ男性と歩いて来るのを音(有村架純)は目にしてしまう。
練(高良健吾)に気づかれまいと、「あれ!」と観覧車の方向を指さす音(有村架純)。
音(有村架純)の目の前で、木穂子(高畑充希)と男はタクシーに乗り込む。
タクシーの座席でキスする木穂子(高畑充希)と男と、それを目撃する音(有村架純)。
そんな事は知らず練(高良健吾)は、最後の配達が終わったら観覧車に乗ろうと音(有村架純)を誘う。
音(有村架純)は、木穂子(高畑充希)が気になり、上の空だったが、我に返ると「乗りたい!」と言うのだった。
二人でうれしそうに観覧車の所まで走って行くが、受付時間はすでに終了していた。
トラックに乗って帰ろうとする二人。
練(高良健吾)のポケットからプロネタリウムのチケットが落ちる。
風で飛んで行ったチケットを追う音(有村架純)。
チケットを拾ったその時、音楽が聞こえてくる。
その音に惹かれるように、二人はその場所へ行く。
店では、ちょうどピアノコンサートが開催されていた。
店の外で、二人は台の上に腰掛けながら音楽に聞き入る。
「私、実はコンサートはじめてです」と音(有村架純)。
「俺もです」と練(高良健吾)。
「クラブとかも?踊ったり・・・」と尋ねる音(有村架純)。
「えっ、踊るんですか?」と練(高良健吾)。
「しない、しない」とかぶりを振る音(有村架純)は。「今まで踊ったりしたのはアルプス一万尺くらいです」
「アルプス一万尺ですか。 アルプス一万尺って踊りですか?」と練(高良健吾)。
「踊りじゃないんですけど」と音(有村架純)。
こういうやつですよね、と練(高良健吾)は身振りしてみせる。
思わず一緒にアルプス一万尺をやって盛り上がる二人。
コンサートも終盤になり、『ムーンリバー』が流れてくる。
それを聞きながら、「楽しいなあ。楽しい、東京に来て一番」と言う練(高良健吾)。
「仕事たいへん?」と聞く音(有村架純)。
「いや、まあ・・・」とごまかそうとする練(高良健吾)に、「ちがう!」と音は本当の練(高良健吾)の気持ちを聞こうとする。
練(高良健吾)は、今の気持ちを訥々としゃべる。
「前は、朝、電車で仕事に行っていたんですけど、何日かに一回は人身事故がありましたというアナウンスがあって、隣にいた人がちょっと舌打ちするのが聞こえるんです。
そういうの聞いた時、何かよくわからない気持ちになります」
「そういうのに似たことが毎日少しずつあります。けど、自分のことで精一杯だし、どうしようもないから気づかないふりしてるんですけど・・・」
「こっち出てきて6年経って、ずっとよくわかんない感じがあって・・・なんか上手く言えないなあ。・・・すいません、変なこと言って」と謝る練(高良健吾)。
練(高良健吾)の言葉を真剣に受け止める音(有村架純)。
「今日昼間、郵便局の側に咲いてたんです」と言って、音は携帯を取り出す。
携帯のディスプレイには小さな花の写真が写っていた。
その写真を見て練(高良健吾)は自分の携帯を取り出し、自分も同じような花を写してきたと、音(有村架純)に携帯を渡す。
お互いに携帯を見合う二人。
「いつか・・・・」と言いかけ音(有村架純)は首を横に振るのだった。
コンサートが終わり、店からは大きな拍手が聞こえてくる。
二人も外で拍手をするのだった。
家の近くまで帰ってきた二人。
トラックを返してくるから先に帰っててと言う練(高良健吾)に、音(有村架純)が拾ったチケットを返そうとする。
「彼女と行くチケットでしょ。ちゃんと行かないと」
「彼女って言うのかな」
「彼女でしょ!好きな人なんでしょ!」と思わずむきになって問い返す音(有村架純)。
「やさしい人です。仕事頑張ってて、尊敬できて・・・」
その言葉に納得できない音(有村架純)は、「好きってそういうのちゃうよ。説明する人は好きっていうんとちゃうよ!」と関西弁になってしまう。
「まあ、いいけど」と音(有村架純)は、トラックのドアを開け帰ろうとすると、練は(高良健吾)は、「彼女には好きな人が別にいるんで」
「恋人がいて、それが上手くいかないから、俺といて。俺もまあそういうあれなんで・・・」と俯く。
練(高良健吾)を睨みつける音(有村架純)。
「がっかりや。もうええわ。あほ!」と言い放ち、トラックから降り、帰ろうとした音(有村架純)は、何か思い直したように立ち止まり、引き返してくる。
運転席のドアを開け、練(高良健吾)にキスをする音(有村架純)。
びっくりした練(高良健吾)の膝がレバーに当たり、ワイパーのスイッチが入り、動き出すワイパー。
「好きやからに決まってるやん。引っ越し屋さんのこと。好きやからに決まってるやん!」
帰って行く音(有村架純)の姿を困惑した顔で見つめる練(高良健吾)。
練(高良健吾)が家に帰ると、小夏(森川葵)が待っていた。
小夏(森川葵)は酔っ払っていた。
ファッション雑誌を見せ、「私ね、この雑誌の人に写真撮られたの。センスいいですねって言われて。来月このページに載るの。凄くない?」
小夏(森川葵)は自分の着ているシャツを見せ、2万円もするのと自慢する。
「お金は?」と心配する練(高良健吾)に、「カラオケするだけで10万もらえて」と言う小夏(森川葵)。
「劇団はどうした」と聞く練(高良健吾)。
「お金ならないし、意味ないし」と投げやりな小夏(森川葵)に、
「お前、それでいいのか」と詰め寄る練(高良健吾)。
その時、晴太(坂口健太郎)が帰ってきた。
「練くん、風呂借りるね」
練(高良健吾)の携帯に電話がかかってくる。
その知らせに急いで病院へ走る練(高良健吾)。
木穂子(高畑充希)が付き合っていた男に突き飛ばされて、頭を強く打ち、入院したのだった。
検査を待つ間、メールが入っていることを思い出す練(高良健吾)。
練(高良健吾)はメールを開く。そこには木穂子(高畑充希)の切ない思いが書いてあった。
「電話だと勇気が出なかったのでメールにします。練にたくさん嘘をついてました。
あのね、私、広告代理店というのは本当だけど、練に話していたような仕事はしていません。
事務の仕事で、勤務表を整理したり、領収書を集めて仕分けしたり、企画会議には呼ばれない仕事です。みんなからは”日陰さん”と呼ばれているの・・・」
木穂子(高畑充希)は、練(高良健吾)に会いにくる時は、駅のトイレで着替え、化粧をしていたのだ。そこで、地味な日陰さんから日向さんに変身するのだった。
木穂子(高畑充希)の父もまた、自分と同じように経理の仕事をしていて、母は専業主婦だった。
同級生が木穂子(高畑充希)の父母の笑顔を見て、何かのアニメのネズミの笑い方に似てるね、と言われ、それがショックでそれ以来笑うのを止めた木穂子(高畑充希)。
「東京の大学へ入って男の人と付き合いましたが、彼は私を友人に紹介しませんでした。
はじめて寝た夜、彼は言いました。お腹すいたからおにぎり買って来てよ。
一生こうなんだろうと思いました。
私は新しいペンを買ったその日から、それが書けなくなった日のことを想像してしまう人間です。
誰にとっても特別な存在になれないのなら、はじめからそのつもりで付き合えばいい。そうして出合ったのが今の恋人なんです。
何も期待せず、望まずにいられる関係。
私は、朝起きるとまずはじめに今日一日を諦めます。
だけど、心の奥の所で諦めが足りなかったのでしょう。
練に助けられた時、ずっとこのまま抱き締められたいと思いました。
本当の自分を見られるのが怖かったから嘘をたくさんつきました。
あなたの前でもう一人の自分になれるのがうれしかった。
私笑える。
ネズミの顔じゃなく笑える。
だけど、いつでもあなたと別れられるように保険をかけていました。
練と付き合いたい。
今から、彼に別れを告げに行ってきます。
地味な私を見たら驚くかも知れないけれど、その子が本当の私です。
じゃあね。あとでね」
ストレッチャーで運ばれてくる木穂子(高畑充希)。
頭を包帯で巻かれ、傷だらけの顔を両手で覆う木穂子(高畑充希)。
練に(高良健吾)に「木穂とわかると?」と問いかける。
練(高良健吾)の家でお風呂に入っている晴太(坂口健太郎)。
そこへ、小夏(森川葵)が缶ビールを飲みながら入ってくる。
「何で、私も裏切るのかね」と悲しそうな顔の小夏(森川葵)をなだめる晴太(坂口健太郎)。
「小夏ちゃんの好きな人、知ってるよ」と晴太(坂口健太郎)。
「好きになってくれる人を好きになれたらいいのに」という小夏(森川葵)に、
「それは、この世で一番難しい問題だね」と答える晴太(坂口健太郎)。
静恵(八千草薫)の家で、ゴミ出しのため新聞をくくる静恵(八千草薫)と音(有村架純)。
音(有村架純)が、目の前にあった1冊の週刊誌を何気なく開くと、ある記事が目に止まった。
それは、医療ミスの訴訟レポートを書いた記事で、ライター名は井吹朝陽(西島隆弘)だった。
音(有村架純)が、新聞紙の束を持って庭に出ると、雪がちらついている。
「その夜、その年、最初の雪を見た、ひとりでみた」と空を見上げる音(有村架純)だった。
「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第3話の視聴率は?
平均視聴率は10.0%(ビデオリサーチ調べ 関東地区)となりました。
2桁にのせてきましたが、まだまだ伸びそうな気がします。今後に注目です!
「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第3話の感想
音(有村架純)と練(高良健吾)、木穂子(高畑充希)と練(高良健吾)、音(有村架純)と朝陽(西島隆弘)、小夏(森川葵)と晴太(坂口健太郎)。
6人の生い立ちと、その関係が段々と明らかになってきましたね。
それぞれが純粋な思いを胸に抱えているのに、その思いは相手に上手く伝わらず、逆に相手を傷つけてしまうことになります。
複雑な感情が絡み合い、なかなか思うようには恋は進展しません。
第3話では、子供に戻ったかのように楽しそうに、アルプス一万尺をやる練(高良健吾)と音(有村架純)の姿が微笑ましかったですね。
二人の純粋なこころが伝わってきます。
音(有村架純)が、自分の正直な気持ちを表現する時に、関西弁になってしまうところも面白いですね。
また、木穂子(高畑充希)が練(高良健吾)を思う気持ちも痛いほど伝わってきました。木穂子(高畑充希)もまた悲しい運命を背負っているのですね。
木穂子(高畑充希)にとって、練(高良健吾)は無くてはならない存在になっていくようです。
「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第3話のまとめ
波乱の展開を見せる「いつ恋」第3話でした。
さて、普通の恋人同士になろうと決心する木穂子(高畑充希)は、練(高良健吾)のもとへ無事帰れるのでしょうか。
音(有村架純)は強い気持ちを持つ女の子です。彼女が東京でどう生きていくのかも見どころだと思います。
また、父とうまく関係を結べない孤独な心を抱える朝陽(西島隆弘)ですが、今後のドラマの展開に重要な役割を果たしそうです。
音(有村架純)とは気持ちが通いあうのでしょうか。
小夏(森川葵)もある想いを抱えているようです。誘惑の手が伸びてくるのが心配です。
晴太(坂口健太郎)の正体も近々はっきりするのではないでしょうか。
6人の心模様は、ますます絡み合って展開していきます。
練(高良健吾)が、音(有村架純)と木穂子(高畑充希)の想いに挟まれて、どう未来を選択していくのか、注目です。
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